Q1 貴社事業の概要について教えてください。
株式会社Yagish(ヤギッシュ)はブラウザ上で履歴書・職務経歴書作成サービス「yagish」を運営しています。
▼履歴書作成サービス「yagish」サイトはこちら。
「yagish」では月間約5万人の新規の履歴書登録があり、2021年9月の設立以来、累計130万人を超える求職者データベースを保有しています(2024年3月現在)。履歴書登録時に履歴書に記載されたワードをもとにレコメンドするポップアップ広告を表示し、人材会社様向けに送客するRT(リアルタイム)送客事業を行ってきました。
また、このデータベースを利用して、求人企業向けに1万円(税抜)で100通のスカウトが可能なダイレクトリクルーティングサービス「ヤギオファー」の提供も開始しています。
Q2 会社および「yagish」を立ち上げるに至った背景・経緯を教えてください。
履歴書サイト「yagish」は、ブラウザ上で履歴書を無料作成できるサービスとして提供を開始し、使いやすいシステムが口コミで評判となり、利用者が自然と増えていきました。元々は、パーソナルデータの研究開発のために作ったシステムで当初はビジネス目的ではありませんでしたが、会員が増え続け、会員や採用コストの高騰に悩む企業の課題解決に貢献できるモデルとして安価に利用可能なスカウトサービスである「ヤギオファー」を考案し、起業に至りました。
1期目にユーザーが履歴書送付の際に利用できるコンビニプリント事業等、2期目に人材会社様向け送客サービス「RT送客」を開始し、収益化しつつ、3期目である2023年9月にヤギオファーの提供を開始しました。
Q3 サービスリリース後の市場の反応や、導入後のお客様の反応はいかがでしたか?
履歴書サイト「yagish」はユーザビリティの改善にフォーカスしてブラッシュアップを続けてきた結果、リリース以来、UU数、会員数ともに右肩上がりで伸び続けています。RT送客事業も順調に成長し、ヤギオファーは事業開始から6ヶ月で累計500社以上に利用されており、今後も増え続ける見込みです。
自社でもヤギオファーを利用した採用活動を行っているのですが、新卒やエンジニア等、市場水準の100分の一以下のコストで採用ができています。利用企業からも「1万円でエンジニアの採用ができた!」等、喜びの声が続々と届いています。
Q4 利用者累計700万人、登録者130万人という数値はなかなか達成できないものかと思います。成功に至った最も大きな理由は何だと考えておられますか?
履歴書サイト「yagish」は株式会社Yagish設立前にリリースしたサービスで元々は収益化を考えておらず、UI/UXの改善に注力したことが成功要因だと考えています。
現在も短期利益を狙った無理な導線設計やUIの変更は行わず、「User First」を行動指針として定めて更なる改善に取り組んでいます。
Q5 サービスの今後の展開や、一方で経営上の課題となっている部分はありますか?
現在は、RT送客とヤギオファーの成長に力を入れております。ヤギオファーは、2024年中に累計6,000社、2026年中には累計50,000社を超える企業に利用されると考えています。
また、2024年4月には全国の障がい者向け就労移行支援施設に対し、障がい者向け履歴書テンプレートをリリースし、ヤギオファーにおいて、障がい者に向けてスカウトを送ることができる仕組みを提供開始しました。これにより、障がい者雇用を促進し、更なる社会貢献につなげていきたいと考えています。また、より簡単な履歴書作成を可能とするため、LINEで作成できるチャット型履歴書作成サービス「yagibot」や飲食店等の店舗に設置したQRコード経由でその店舗の求人にその場で「yagibot」を利用して履歴書を作成して応募できるサービスもリリースし、新たな間口を増やして利用者や会員増加につなげていきます。
課題としては、Yagishは営業組織を持たないマーケティング会社なので、顧客開拓等の営業活動は代理店と連携をしています。上記のように豊富なトラフィックやデータベースをまだまだ有効に活用しきれていませんので、RT送客やヤギオファーの販売で当社とアライアンスを組んでいただけるパートナー企業を増やしていくことが課題と考えています。
Q6 最後に、今後の展望をお聞かせください。
2024年2月に「yagish韓国語版」をリリースし、更に「yagish英語版」をリリース予定です。数年後には日本と同等以上の会員数を確保してグローバルにヤギオファー等のサービスを提供することを計画しています。
アジア圏で広くyagishを利用していただき、求職者、求人企業の課題解決や利便性向上に繋がるサービスを続々とリリースしていきます。
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